自作微圧計の思い出
1969年学園紛争が吹き荒れた頃、卒業研究で微圧計を手作りしたことがある。
測定原理は、ガラス管に張った薄いゴム膜と鏡の小片、投光器、2個のCdSを使い、ゴム膜外周よりの傾きを光てこで拡大、電気信号に変換するものであった。
感度は抜群で、ドアの開閉に伴う室内圧力や音声波形も捉える事ができた。周波数特性も1kHz程度はあったらしい。製作費は数100円。
高感度の割に、直径数mmの膜を使っているので、局所的な圧力変化波形も観測することができる。
薄いゴム膜の材質が天然ゴムであったので、数日でゴムが劣化する欠点があったが実験には差し支えはなかった。
この微圧計を用いて、水中への空気吹き込み時の圧力変化を詳細に解析した。空気流量は、泡式細管式の流量計を用いた。泡で空気の隔壁を作り、その移動速度をストップウォッチで計測するタイプのものである。
ストローをコップにつけて空気を吹き込むと、ぶくぶくと泡が出る。水と空気の界面には表面張力が働いており、泡が半球を超えると、泡が急激に膨らみ管から離れる。同時にあぶくは弾性球の振動ほ式に従って振動波形が認められる。
アナログエンジニアの原体験の一つである。製品を作るのでなければ、費用を掛けないで様々な実験ができるのだ。
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