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2006年5月25日 (木)

アナログエンジニアは主役か?

アナログエンジニアにはいろいろなジャンルがある。

アナログエンジニア=アナログ回路設計者のイメージが強いのだが、アナログエンジニアの本質は、境界領域の価値観を実現する技量にあると思う。境界領域の価値観を相手と共有できる視野の広さがアナログエンジニアの価値を生み出す。

アナログ回路エンジニアは大きく2つに分かれる。集積回路の世界で生きるか、個別部品で組むアナログ電子回路を設計するかの世界である。アナログ回路を支える電源システムもアナログ回路の一分野であるが、今では専業メーカーでしか主役になれない基礎技術であろう。

センサ・計測システムは今のところ個別部品で組む有力なアナログ電子回路の分野であるが、企業間の競争が激しい上に常に部品改廃の処理にエネルギーを費やしている。この分野では、アナログエンジニアはシステムバランスの調整役を担っていると思うが、ビジネスとしての主役ではない。しかし、システム構成をがらりと変えるだけのインパクトを持っている。2倍効率よくセンシングできれば、システム構成が変わる。だけど主役ではなく、No2の参謀の立場であろう。

集積回路のアナログ電子回路エンジニアはプロセスの制約のもと、日々目標とする回路機能の実現に励む。しかし、集積回路ユーザーに触れ、アナログ回路システムの企画にを立案する立場にはあまりいないのではないか。

携帯電話、RFIDやGPSを利用した高周波アナログの世界は、精密アナログ電子回路とは別世界のような気がする。設計手法がかなり違う。精密アナログの世界と高周波アナログエンジニアの中間にFM放送の帯域がある。FM帯域では、プリント基板の集中定数の回路設計と分布定数のアナログ回路領域の中間に属する。ハードとしてはプリント基板を使うことが多いが、プリント基板で確実に制御できるより高い周波数帯域を扱うことが特徴だ。したがって、設計・解析と実際が微妙に違うアナログ電子回路だと思う。

アナエン(=5513)は精密アナログ回路がメインであるが、10MHz、100Wになると、プリント基板を自由にコントロールできない。中波帯で数10kW出力の放送設備も難しいらしい。

電源システムも難しい。回路にとっては不可欠のエネルギー供給システムであるが、アセンブリメーカにとっては、たかが電源である。設計の難しさから言えば、されど電源である。アセンブリメーカからするとできて当たり前の回路であるが、作るとなると、少し間違えば致命的な損傷が発生するパワー回路だ。電源設計ができればアナログエンジニアとしては一人前という説に賛成である。電源は設計できて当たり前だが、そのリスクの割りに報われることが少ないので電源専業メーカ以外では主役となりえない。したがって、アセンブリメーカではほとんど電源設計技術の継承が行われなくなっている。

どのアナログエンジニアの分野に属しても、アナログ回路の入力と出力の仕様を決める価値観を知らなければ主役になれない。主役になるためには、そのビジネスモデルを左右する新しいシステムバランスを提案してこそ、主役としてのアナログエンジニアの活動の場が与えられるのではないか。

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