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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2006年6月20日 (火)

学生実験

学生実験で能動素子2個程度、合計10部品の回路をユニバーサル基板で組ませるとさまざまなことが起こる。

とくに、回路部品を指定して部品棚から調達させて組ませるときにはインストラクターは1時間後が大変である。20人も学生がいると、あらゆる間違いと言いたいほどいろいろなミスが出る。

最初に、能動素子の電源ピンだけは何度もチェックしておくように注意しておくのがコツだ。電源ピンを間違えられると、開放でも短絡でもない素子損傷が起こりえる。中途半端に損傷が起きていると、何箇所か測定しないと場所を特定できないからである。

ソケット式のいわゆるプロトボードに部品を差し込んでいく場合には、部品の足とソケットの間に導通があるかどうかの点検を欠かせない。配線の被覆を適切な長さに剥がしていないと、見た目挿入状態で、金属接触していない場合があるからだ。

配線の短絡、不足や部品の値の取り付け間違いなど、多重ミスが普通にある。巡回してその場で、何箇所か測定測定させ、推定箇所を指摘して直させる。多重ミスあり、部品損傷ありの条件で2回以内に回路を動かすと感心してもらえるが、教えるほうとしては勝負どころである。

プロの卵たちにはこんな教え方はあまり私はしない。半田付けの練習から入る。リード線を適切な長さにきり、きれいに半田が乗るように訓練することから始める。やにで絶縁されたいわゆるテンプラ半田ほど初心者にとって厄介なミスはない。

かくして、実践の電子回路は間違い探しから始まる。そして、間違いを探すにはよく理解していないと不可能だ。

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