高抵抗
高抵抗は意外に扱いが難しい。電子回路においては、10MΩ以上になると、高抵抗としての扱いが必要になってくる。
抵抗値によっては、素手で触ると抵抗値が下がったりノイズが多くなる場合がある。値の高い抵抗ほど、丁寧に扱うことが必要だ。
高抵抗は高い電圧を扱う場合も多く、抵抗の「耐電圧」に注意しなければならない。一般の例えば1/4Wの抵抗で数100Vを許容する部品はそう多くない。抵抗はふつう許容電力と抵抗値の2点を考えればよい。しかし、高抵抗の用途を考えると、高い電圧の分圧回路として高抵抗を使用するには、その抵抗の「耐電圧」を考えに入れて抵抗体を選ぶ必要がある。
高い電圧になると、多くの抵抗体の抵抗値は電圧依存性を持つ。抵抗値が電圧依存性を持ち、厳密にはオームの法則から外れた特性を示す。
他の高抵抗の使い方としては、オペアンプを用いた電流増幅器の帰還抵抗としての用途がある。この場合には高抵抗の構造に由来する並列容量も影響してくる。1pF足らずの寄生容量も大きく影響し、高周波側でインピーダンスが低下してくる。
電子回路においても、極端な条件下で特殊な部品を使うことがある。このときには、抵抗1本であっても技術資料を熟読しておく必要がある。
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