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2006年7月 7日 (金)

望遠鏡の選び方2

人間の目の角分解能は視力1.0で1分角。望遠鏡の回折限界による理論分解能は口径6cmで2秒角。したがって、口径6cmなら、良質の光学系でも30倍がもっとも情報量が多い。対物レンズ口径が3cmなら15倍が良いところ。

それ以上は、ぼけた像が拡大され、薄暗い像になる。手持ちで見るなら8-12倍の拡大率がぶれて見にくくなる限界である。30倍以上だとしっかりした3脚に固定して観測しないと、かなり揺れてしまう。

接眼レンズの性能も重要である。一般的にズーム接眼レンズは見かけ視界が40度くらいである。固定焦点の広視野角の接眼レンズだと70度を超える。30倍だとズーム接眼では実視野が1.3度、広角接眼だと2.4度も見える。3倍強の面積を一度に見ることができる。視野の中に見ることができる情報量は固定焦点の接眼鏡のほうが圧倒的に多い。

私は普段めがねを掛けているので、接眼レンズから目の位置までの距離:アイレリーフを10mm以上必要とする。10mm以上あればめがねを掛けたままで全視野を一望できる。

天体望遠鏡ならコストパフォーマンスの高い反射望遠鏡をお勧めする。12-15cmの反射対物で架台のしっかりしたものを選ぶ。反射面はアルミコートだがその上に保護膜をコーティングしたものがある。アルミ蒸着面だけだと数年で鏡が曇る。惑星を見るときには12cm対物で100-200倍にしてみることがあるが、美しいのは最低倍率で広い視野で星空を見るときである。良い望遠鏡で低倍率で観望すると、視野の中に見える星の数が多く、かつ星像はシャープで小さく明るい。天体望遠鏡を利用して写真撮影するなら赤道儀が必要である。ただし、据付をきちんとしないと赤道儀のよさが出ない。観望だけなら微動装置つきの経緯台のほうが扱いやすい。

地上を見るなら屈折望遠鏡がお薦めである。コントラストが高く見やすい。手持ちなら口径3cmくらいの8倍の双眼鏡の像が美しい。この程度の物でも木星のガリレオ衛星は見える。

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