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2006年7月 2日 (日)

トランジスタの元体験

バイポーラトランジスタは基本的に電流増幅素子であると考えている。トランジスタの基本となる実験を3時間でやるのであれば、2つの直流可変電源VB、VCと2つの電流計、1本の抵抗そしてTUT(Trannsisitor Under Test)を用意する。

トランジスタはSi npnトランジスタ、小信号用の物で電流増幅率hFEが50-200程度の物を使用する。回路形式はエミッタ接地で、VBを抵抗RBと電流計1を経由してベースに接続しVBの基準点とTUTのエミッタを共通にする。VCはエミッタを基準電位とする+電源で、電流計2を経由しコレクタに接続する。

VCは0-15V程度、最大のコレクタ電流ICを10mA程度以下にしたいので、ベース電流IBを最大50μAとなるようにVBとRBの選択を行う。例えばVB=0-10V、RB=200kΩとする。

実験のポイントはVC=0-1V間をやや細かく変えて測定することと、IB=0、10、20.40などの条件でICを測定させる。もちろんIBとVBEの測定もしておく。

データ整理はIBをサブパラメータにとり、VC:ICのグラフを描かせる。これがトランジスタのデータシートでおなじみのVCE:IC曲線である。VC=0-1V間のS字曲線がおもしろい。

VBE:IBの特性は別途測定させる。電流LOGで描くときれいな直線になるので、IBを抵抗RBの値を変えて取得させ、片対数グラフに書かせる。

時間があれば、IB=一定の条件でICを観測しながら、TUTをドライヤーで加熱する。50%近くコレクタ電流が増加するはずである。

カーブトレーサーと同じことを原始的な測定器を用いて、精密に測定させる。トランジスタは電流入力、電流出力の「増幅」器であるので、入出力関係をIB:ICで整理し、補助的情報としてVBE:IB特性を測定させるのが良いと思う。

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