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2006年8月12日 (土)

ダッチロール

あれから21年。あれとは、日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落した日である。今日である。

そのとき、私はこれまでの人生の中で一番の闇を彷徨っていた。

その中で、ジャンボ機墜落の主因は、それに先立つ尻餅事故による圧力隔壁の金属疲労破壊、そして圧力隔壁崩壊に伴う水平尾翼及び垂直尾翼の制御システムの機能不全だと記憶している。

垂直尾翼のないも模型飛行機を飛ばしたらどうなるか。まともに飛ぶことはない、不安定に主翼の後方が揺れる。これがダッチロールであると私は思っている。

パイロットにとっては、制御の効かない後尾の回復を祈りつつ、とりあえず主翼の制御翼であるエルロンを使いエンジン出力を加減して機体の姿勢制御を優先するだろう。しかし、制御の自由度が足りないので、高度と方位を同時に制御できないと思う。パイロットは恐らく自分の操作と、その結果払う代償を認識していたと思う。専門外の素人的発想であることは承知している。

その当時のキーワードが金属疲労。そしてその解析方法はフラクトグラフィー。日本語で言えば破断面解析に近い分野である。損傷が進行した痕跡がサブミクロンオーダーで残り、走査型電子顕微鏡で破断面を観察することでその状況を後日知ることができる。

私は熱可塑性樹脂の破断サンプルを個人的に保存している。破損した机の脚のサンプルで、教科書に載っている破断面と類似しかつその寸法の尺度がルーペで観察できる大きさだ。細かい縞模様にところどころ大きな幅の破断の進行痕と推測される部分も数回ある。

文献を詳細に調べていないので断定できないが、プラスチックのフラクトグラフィも条件がそろえばありえるのではないかと考えている。

最初のジェット旅客機コメットの空中分解により、アルミ合金材の疲労強度の知見が発達した。 と思っている。

地味で労力が大きく解析の難しい分野だと認識しているが、時間尺度は別として、「形あるものはいつか土に帰る」と考えて我々エンジニアは全力を尽くそうではないか。

黙祷。

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よろしくお願いします。

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コメント

同年代の技術者としていつも拝読させていただいております。
日航機事故は小生にも強烈な記憶として残っております。少し前にこの事故の原因について書かれた加藤寛一郎著「壊れた尾翼」(講談社+α文庫)を読みました。この本は一般向けとは言うものの、技術の面から事故の本質に迫ろうとする迫力が感じられ感銘を受けました。垂直尾翼のない模型飛行機の実験が書かれていたことを貴記事から思い出し、ページを繰ってみたところ62ページから「無尾翼機の実験」について写真入りで説明がされていました。
技術に関する貴殿のブログを今後とも楽しみに読ませていただきます。

石ころと砂粒様

貴重なコメントありがとうございました。子供のころ、折り紙飛行機で垂直尾翼の浅い機体を作り、ゴム動力機で接着不良で垂直尾翼がない状態で飛ばした経験が出発点です。
今後ともよろしくお願いします。

今は珪素の時代です。個別部品でのMOS-FETのリニア回路はとても難しいです。

from アナエン家主

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