出版
出版社の編集長から契約書が届く。いつもと同じ条件だ。三文判でも良いのだが、いつもと同じように2通の契約書に実印を押し、さらに2通の契約書に割り印を押す。
著者はこれで、著作の内容に関して無限責任を負う。自分にとって一応厳かな気持ちになる瞬間である。
執筆開始からちょうど1年で私の新しい著作が店頭に並ぶ、 筈だ。
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間違いはゼロにはできない。仕上がり184P、図表も含めて約20万字相当だ。良くて数件の校正ミスが残るだろう。私の本はNo1を目指す性格の本ではない。Only oneを目指している。現在のこのblogの性格と同様である。
著作に当たって、内容をどこまで書きこむか、どこまで断定するか、その裏づけをどう取るかが最初の課題である。次の課題は、特定の会社に所属する人間としてどこまで技術的問題とその解決案を提示するかの悩ましい問題がある。
今回の著作は、電源回路の基礎的な問題を設計サイドから記述したものである。立場上書けなかった部分もある。しかし、この記録は読んでいただければ学ぶ方々にとって、まとまった設計手法・解析方法の取得に役立つと考えている。
著作には、書く能力とともに書ける立場であるか否かも大きく影響する。そんな目で実務書・技術書の行間を読み取っていただければ、著者としては至福である。少なくとも Only one を自負して新しい視点を提案する。それが、いつの間にか著者になっていた私の、読者としての本の読み方の提案である。
今度の本のまえがきの最後の行に、日本語の本としてはイレギュラーであるが次の一行を入れさせていただいた。
「同世代の技術者に感謝し、教えていただいた人達と教わる人達に捧げる」
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区切りの写真
射場の70m地点付近、西方向にあります。
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