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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2006年9月15日 (金)

デジタルの幻

シンクロスコープ、これは某社の商標だった筈。有名すぎて一般名は・・・・すぐに浮かばない。

アナログエンジニアは勝負どころでは、波形観測の勝負どころでは、同期波形観測オシロスコープを使用する。

アナログ式は、輝度を落としてビームフォーカスをきちんと合わせれば、0.1%の世界が見える。オフセットを目一杯かければもっと見える。

輝度を上げれば、公称帯域を越えるスパイク波形も見えていると思っている。ただし、記録保存の目的にするなら、デジタルに敵わない。

デジタルオシロはふつう8ビット精度だ。高速A-D変換の内部回路の関係でこのようになるらしい。

10数年前、オシロスコープメーカの技術者とお会いする機会があった。せめて10ビットが欲しい。

デジタルオシロはサンプリング定理の制約から、サンプリングレートの1/2を超える周波数成分があるとアーチファクトがでる。ベースラインも±1ビット以上の幅でふつう変動する。従って、ノイズなのかA-D変換の癖なのか良くわからない。

また、スパイク性のノイズを見逃しやすい傾向がある。

デジタルオシロは単発現象を捉えるには極めて有利であるが、精密アナログ回路用途には使いにくい面がある。原理的に単純で基本機能を把握しやすいアナログオシロを自宅に備えたいと考えているアナログエンジニアである。

あなたは、デジタルそれともアナログオシロ?

デジタルオシロで見えた波形の解釈に自信がないので、最後にはアナログオシロを信用するがそれでも機器を通じて見えた波形が真実であるか否かに迷うことも多い。

しかも、最近では10MS/s、12bit分解能を超える製品も存在する。しかし、デジタルの幻を超えてどこまで使いこなせるのか。自分はどの場面でこの製品を使うのか?

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