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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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新刊

  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

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2006年10月28日 (土)

人材流出

Photo_39 人材流出を嘆く経営者がいるなら、その方は経営者たる資格はない。必要なそして貴重な人材に過酷な選択を迫らせた無能者である。

人は金のためだけで仕事をやるのではない。自分の命を賭けて会社の機材、組織と、そして自分の生活環境を維持するのだ。

人材流出は、不遇のエンジニアの最終決断の結果である。結果にしか過ぎない。

ビジョンがなければ人を率いることは出来ない。安直には派閥、学閥、社内政治の力学の中でうまく立ち回ればそれなりの権力の座につくことは今の日本では可能だ。しかし、それではエンジニアの心を買うことはできない。

アナログエンジニアは、心と意地で動く。

技術力で相手をねじ伏せることもあるが、基本的には誠意にもって誠意に応える。そして、自分の現在価値よりはるかに低い処遇の時にはそれなりの対応をする。

相手の要求が厳しければ、その相手の言動に相応しい自己制御を求める。厳しい要求を出すからには、その言葉をその人に返したとき、本人あるいはその言葉を実践できているか否かで評価する。

裏切りは許さない。これは相手が誰であろうと、資本金1000億円を越える組織であろうが私には関係ない。あるのは自分がその報復を実行する実力があるか否かだけだ。

救えない組織も存在する。それは「誠」のない組織だ。

いまは、インターネットの時代、真贋を見極める力があれば巨大企業の組織ではたらくなまくら人間には楽に勝つことが出来る。必要な公開情報は個人でも会社でも同様に入手できるのがインターネット時代である。

特許情報、文献情報、公開された財務内容などの使い方とアクセス方法を知っているなら、通常の会社人間とそれらが動かす組織と対等に、個人で渡り合える。それがインターネット時代の本質だ。

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写真はオーストラリア南部の原住民アポリジニによる肉筆画です。

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随想」カテゴリの記事

コメント

毎日色々の視点で深く論じているものだと感心です。
ところで、特許権の問題ですが、会社で特許を出願する時、出願者は当然その時点の会社の規約を熟知しての筈、後になって訴訟を起こすのは如何なものかと思うが・・
判決も納得できないでいます。

会社の報奨規定の詳細は発明者にこれまで公開されていませんでした。今後は光ディスク特許問題のような不幸な事態を招かない改正特許法第35条:とくに第4項の遵守を期待します。
私は、駄目製品を約300億の商品に仕上たと自負しています。

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