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2006年10月 5日 (木)

フィールドスコープ

屋外、雨天で使用できる多目的地上望遠鏡をフィールドスコープと呼ぶ。

私の愛用品はN社製対物レンズ径60mm、特殊低分散ガラスを使用したものだ。多分アポクロマート(3点色消し)の対物レンズだ。本体と接眼鏡はそれぞれ防水仕様。アーチェリーの着弾確認用におもに使用するので、全反射プリズムを用いた傾斜型にした。倍率30倍。見掛け視界は72°もあるので、30倍でも実視界は2.4度ある。30m先の直径1.3mが鮮明に見える。

アイレリーフは18mmもある。眼鏡をかけたまま、目の位置を動かさずに全視界がみえる。

この組み合わせが私のこだわりの選択。研磨しにくいEDガラスを対物の2枚目か3枚目に使用しているので、安いものではない。他のメーカーのアクロマート品に比べて約4倍の価格である。

合焦機構は手袋をした状態でもきれいにフォーカスできる操作性も併せ持つ。

わたしは、一時光学機器メーカに在籍したことがある。大学とあわせ1年以上光学を学んだ。それで、90m先の5mmの矢筈を鮮明に確認でき、30m先の80cmの的全域が眼鏡をかけて見える仕様のANDを選択したのだ。

ズーム接眼鏡は見かけ視界が半分近くになるので、30倍で 約60倍ワイドを使ったのと同じ視野となる。ズームの意味が薄れる。ED仕様はおまけだ。しかし、明らかにED仕様で像のにじみが少ない。

_0954 光学図は美しい。このフィールドスコープの図面を手に入れたくて1週間ほど手を尽くしたことがある。窓口は親切であったが、しかし、手に入らなかった。

いつか、このような光学図を自分の書斎に飾りたいものだ。カメラレンズならレンズの光学図は公開されているのだが・・・。

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