センサに必要なもの
そこからセンサの開発が始まると思っている。
センサにとってもっとも重要なこと、それは再現性の程度だ。極力、同じ条件で測定した複数の測定結果のばらつきがそのセンサの基本的能力だ。
次に、単調性。測定対象の量と測定結果が1:1に対応できないと、複雑な問題が起こる。
センサは大きな幾何学比を使うか、異なる性質の材料の組み合わせを用い、センサとしての能力を発揮させる。
従って、その時代の加工限界、材料性能により適用方法及び適用限界が決まる。
センサは基本的に経年変化する。温度によってもほとんどの物理的性質が温度依存性を持つから、センサのセンシング構造を工夫しても、温度依存性を持つ。
センサは知恵の結集体であると考えている。センサ無しには制御はほとんど不可能に近い。しかし、いまや、センサ、いや、自分の使う計測器の測定原理を把握している人は少ない。これでいいのだろうか?
計測は科学技術の原点である。その多くは、物理学の知識と、一部化学の知識を必要とする。限りないセンシングの世界であるが、そこに必要な最小限の性質は再現性と、単調性であると考えるアナログエンジニアである。
*注:写真は1980年前半のシリコン圧力センサです。当時はカタログにも掲載されていました。結晶方位、材質、接合方法、加工方法はここでは記載しません。現在は種々の文献情報があります。
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本日のアーチェリー50m×36射=255点、30m×36射×2=308、310点。その他練習、約20射。約140射。来週の記録会150射、何とか体力的に持ちそうだ。1000点洞バッジも不可能ではない。3年ぶりというHさんが家族づれで射場へ。元国体選手。
後からきた、パラリンピック選手は顔なじみ。全盲の方のアーチェーり競技も日本で開催されたことがると言う。
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コメント
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このセンサー、懐かしいです。
皆で苦労したものですね。
限界ぎりぎりの挑戦をされた皆さんのご苦労が蘇ってきます。
投稿: mako | 2006年10月 9日 (月) 20時46分
このセンサー開発により7名の工学博士が生まれた。真の知恵を絞らなかった男もいるが・・・。
投稿: 5513 | 2006年10月10日 (火) 16時14分