猫の垂直登攀
布クロス張りの壁で、子猫なら多かれ少なかれ少なかれ試みる。
朝1の体こなしにやるのだろうか、寝室の上方向からバリバリと音がする。
子猫の垂直登攀。猫の爪とその握力は強いので、爪が引っかかれば前足片方
だけで自分の体重を支えることが出来るのだ。
登りは良いが、猫にとって下りるのはもっと難しい。
しかし、そこは猫の体の柔らかさ、爪を引っ込めて体を下向きに、落ちる瞬間トンと壁を足でけり、水平姿勢に変更。体を伸ばした着地姿勢から、少し体を沈ませて衝撃吸収。
成猫になっても、これをやる猫がいた。成猫がこれをやると迫力がある。バリバリと2mまで上る。そして壁をたたいて、一気に降下。
猫の爪、便利な構造だ。爪が尖って先端が尖っていないときには、爪の裏面が尖るまで剥離する。適度な硬さの物で爪を引き寄せるように擦れば、爪は尖る。
爪きりで先端を切っても、爪を研げば少し短くなった鋭い爪になるだけだ。
我が家で飼った多くの猫は、立位での爪とぎを好んだ。それも特定の場所、杉の柱でやる。好みの硬さがあるらしい。
爪とぎ用の猫グッズ、ダンボールハネカム性の爪とぎ用具を与えたこともある。平置きだ。猫の前足の甲を押えて爪を露出させ、前足を後ろに引いて爪を研ぐ練習をさせる。少しは、猫も飼い主に付き合って、バリバリとやって見せるが、長続きはしない。
かくして、我が家には3本の柱、床から1mまでのところに爪とぎ痕が深く残る。
いまは、猫を飼っていない。我が家の「さち」は犬を飼いたいという。日中、人がいる環境になれば私はまた猫を飼いたいと思う。そのとき、猫を最後まで飼える私の寿命予測があればの話しだが・・・。
アナログエンジニアは基本的に猫派である。少なくとも犬の生活は好まない。
私の3冊目の本、各章末に猫のイラストが入っている。犬ではなく猫である。猫的人生が、ある意味でアナログエンジニアの人生であった。
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コメント
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5513さんは猫好きですか。
私も子供の頃は猫が好きで飼ってました。と言うよりペットでした。
猫の習性と言うか本能、高い処から落ちる上手さはほとほと感心します。
猫の爪あとのこと初めて知りました。
投稿: mako | 2006年12月 8日 (金) 09時04分
makoさま
一時6匹飼って居りました。子猫は大きくなると親の縄張りから離れて行きました。しばらくは隣の敷地からニャー。
投稿: 5513 | 2006年12月 9日 (土) 16時38分
先日は拙ブログにコメントをありがとうございました。猫噺とあれば黙っておられずお邪魔します。
猫6匹、うらやましい。うちはマンションで喘息持ちなのでちょっと無理です。しかしながら、内緒で何物かを飼っているうちは結構あるようです。猫がいるという噂のうちに回覧板を持ってゆくと、そのうちの地上から1メートル弱の壁紙は大変なことになってました。ま、分譲ですからそこのうちが困るだけですかね?
投稿: まいね | 2006年12月 9日 (土) 20時15分
まいね様
猫の性格は実にさまざま。模様で選んではいけません。人間的な猫もいれば、猫世界で持てる猫も、負け猫もいました。
でも我が家で一番長生きしたのはその負け猫でした。
内外出入り自由だと恋愛の季節の雄猫は激しい生活を送ります。
私の生活が落ち着いたら、今度は性格の良い子猫(雌)を貰ってきて室内で飼おうと思っています。
投稿: 5513 | 2006年12月 9日 (土) 21時39分
どもども、ブログのsachiでございます♪
自分も飼うなら犬派でございます(帰ったらワンっ!って飛びついてほしいです♪)。
でも自分の人生は・・・猫派・・・(爆
投稿: sachi | 2006年12月10日 (日) 00時47分
sachiさま、5513です。
私の人生も猫的人生ですよ。
でもニャーと甘えてくる猫を今度は飼いたいと思います。
投稿: 5513 | 2006年12月10日 (日) 03時02分