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2007年1月25日 (木)

エンジニアの教育

若いエンジニアの教育、とくに実務教育はかなり難しい。

エンジニアの喜び、喜怒哀楽は自分で考え一応設計した形を実現し、その結果を自分で確認し、次の工夫を行うところにある。

今の若い人達は、この理系人間としての原体験が希薄であるというのが私の実体験である。

ならば、どうするか? 説明的ではない大学教科書を超えて、一気にその設計条件と2次的に派生する課題、利害得失まで教える。

その次に、基本回路を中心に実際にモノを作らせるのだ。自分が曲りなりに回路定数を選ばせ、実際にその回路を動作させ、性能を確認させるのだ。

この方法、一連の指導・教育、実験・改良に数10時間が必要になる。学部の卒業研究並の時間を必要とする。

自分があてがわれた回路定数ではなく、自分の選んだ回路定数で最後まで見るのだ。この効果は絶大である。

時間が進むにつれ、必死の質問が出てくる。用意できる機材は限られている。その中で工夫をさせるのだ。

このような体験、素晴らしいものがあふれた今の時代においては、稀な体験である。教授者の負担もとても大きい。

しかし、モノつくりの喜びは、組み立てることではなく、自分の考えたモノを実際に具現化しその能力を実証し、改良することに真の喜びがある。

実体験を待たない若者の教育は可能だ。

そのためには、それなりの題材と事前教育が前提となるが・・・・・。

自費で工夫・工作で試行錯誤し、それなりの物を実現したことが無いエンジニアは使い物にならない。しかし、それなりの教育方法をとれば、この体験をさせることが出来るのだ。

今回は、2班2人構成で各約50hのシリーズ実験、設計、製作、検証、改良を強い指導の元で実施した。何かが変わった。これを機会に創る喜びを伝えることが出来たのではないかと考えている。Cw

←設計・製作・実験回路の類似回路。

15年前のアナログエンジニア作。

画像をクリックすると詳細画面が出ます。

このような教育は現在もやろうとすれば、可能である。ただし、一見コストパフォーマンスが悪いので、大学で教育に携わる上層部の方あるいは企業内の上層部の理解が得られないと実施難しい。しかも、少人数しか扱えずかつ教授者の技量も必要とする。

現在の享楽に満ち溢れた若者世代にインパクトを、そしてものつくりの真髄を伝えるためのアナログエンジニアからの一方法の提案である。

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本日のアーチェリー、18mと30mを一人で射つ。

18mはインドア的40cm6射×5:47、47、47、49、40=221、外れる方向は右上2-3点。まだリリースのときに緩みながら、トリガがかかっているのだ。30mは6射×6:51、49、50、46、50、49=295 各エンドともに1-2射ほど右上に外れる。

骨格的に引き手が甘くなりやすいので、相当引張り気味で射つ必要があるようだ。

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コメント

「自分の考えたモノを実際に具現化しその能力を実証し、改良することに真の喜びがある」

・・・と、自分も思っているのですが。
自分で考えるんだけど、自分で改良したがらない若者をどう指導するか悩んでおります★

このタイプの若者は自分は指示する側でいたいみたいで、・・・自分でやってみて分かることもあるのに・・・、はぁ。

sachiさま、こんばんは。

もの創り立国の日本にとって、本当に深刻な問題です。学術・技術が実価値を発生しているのに、その努力が報われてないことを若者は承知しているのだと思います。
だから、偉いとされる指示する立場を取りたがるのだと思います。
 われわれ団塊世代は、情報公開を前提に学術・技術の復権に努力、あるいは戦いを仕掛けなければいけないと思っています。
from アナログエンジニア

 はじめまして -> all
 私は、「もの創り立国の日本」に何があっても生き残り生存者になりたい、Survivorと申します。

 最近気づいた事なのですが...昔の社会では「暗黙知」ようは、経験や勘に基づく知識を大切にされていたが、今時は「形式知」、言葉の如く決まりきった文書化されたもの(マニュアル?)による知識が大切にされてきている。
 形式知を大切にしすぎた結果、それが「考え方」は出来ても経験がないため「行動が出来ず、誰かに押し付けてしまう」と言う風潮になってしまっている様に思えます。

 おじいちゃんが言っていました。「竹とんぼ...これと見比べて、どうすれば良く飛ぶ様になるか自分で考えて作って見なさい。」<- 今思うと、これが暗黙知の伝承になっていて、Survivorになるための一つの手法だ。

 雑な表現しかできませんが、今後ともお見知りおきを。

>Survivorさま
形式知は特定の課題に対する答えであって、課題を解く=生き残り術/工夫の仕方を伝えるものではないと思います。
過去に答えの出ている問題を再び解く必要は、基本的にない。それが物つくりの創造だろう。

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