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  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2007年1月19日 (金)

校正し易い技術書

Photo_44 本には妥当な厚さ≒ページ数がある。妥当な価格で技術書を一般向けに出すには250ページ以下できれば200ページ以下にしたい。

限定バージョンの数万円する本なら、いく人かの著者が書きたいことを書きたいレベルで書くことが出来る。

しかし、一般向けの技術書はそうは行かない。

肝心の内容は著者が伝えたいことと、その想いが想定する読者層と一致するかで決まる。

本のタイトルで内容を決めることもあれば、内容が先でタイトルが後で決まる場合もある。

処女作、1冊目の本を世に出すには、様々な方の助力が必要であった。

2冊目:編集者から一生に一度しか出せない本と言われた。

圧縮し自分の過去を凝縮して、何とか仕上がり250ページ台にまとまった。その分、式の途中変形の問題箇所などの操作方法など割愛している。

この本の前書きの最後には、フォントを少し小さくして、

「世代を超えて、教えていただいた人達と教わる人達に捧げる」

のフレーズが入っている。凝縮した本は、読み手の努力を要求するとともに、著者にとっても校正が難しいと感じている。自分の思考過程を省略しているためだ。

著者にとって、校正し易い本は、

自分の思考過程を、著作段階から読み手の立場で書き記す作業が必要だ。テーマのわりに、必要ページが多く必要になる。校正し易い本が読み手が辿りやすい本であることを願って書いている。自分のためではなく、読者が自分の軌跡を辿れるまで書き記す体裁だ。

書く立場からすると、自分の思考過程を整理して、その最も効率的な道筋を残すことが校正し易い本になると思う。

世の中には様々な本がある。技術書がある。対象者も異なる。

数多くの類書の存在するジャンルもある。

私の恩師の教えは「自分の学んだ期間の1/10で伝えるように努力しなさい。」

この教えは重い。

いつか、また、今度は入門の名を冠しない本を書きたいと願っているアナログエンジニアである。

入門でもなく、実践本でもない 教授者のための本!

こんなジャンルの本がありうるのか、まだ良くわかっていない。

アナログ回路エンジニアの世界は、教える方も希少種になっていると聴く。その数少ない教授者向けの本にも挑戦してみたいと考えるアナログエンジニアである。

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コメント

アナエン分野は、比較的実用書が豊富といえるでしょう。CQ出版社や日刊工業新聞社のものも大学の教科書に使ってもいいと思うけど。あと科学/技術書一般に言えることですが、簡単に品切絶版にしないで、改訂を重ねてよいものは続行していってほしいものです。

アナエン分野は本は沢山ありますが、もう一人では書けないほどの広がりがあります。
いつか、共同執筆あるいはハンドブックの一著者として、センサ工学に関する本に関係したいと思います。

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