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2007年2月18日 (日)

エスカレータ

01_1515 エスカレータのステップの形状は、よく見ると2つの系統がある。エスカレータのステップの一段分は多くダイキャストで製造される。しかし、1社だけステンレス鋼の曲げ加工で製造している。

特許で守られているからだ。

その加工法の発明者はUM氏。本人から公開範囲を聞いている。前プレスのあと、通常のプレスとは異なり、押しと引きの力を加えながらアスペクト比の高いエスカレータのステップの溝を形成していく方法である。

大型さダイキャストの金型は億の単位の投資が必要である。プレス加工ならその投資は不要で、かつ様々な形状を自由に形成できる。

アルミ合金製の抜き勾配の少ない、ステップの溝の幅が大きいのが一般形、ステップの踏面がやや細いのは製造特許を持っている会社製である。

たかが特許1件であるが、その影響力は大きい。発明者は塑性加工の専門家である。しかし、その裏には、特許および学会発表にかかわるいくつかのエピソード、人間模様が存在している。

私は、自分のアイディアが工学的商品価値を持つと判断すれば、自分で特許性、経済効果を評価し、単独名で特許を書く。それがアナログエンジニアの流儀である。

独立エンジニアとなった今は、会社は私に企業内規定による報奨ではなく、対等の交渉権を持つと考えている。雑魚特許はいくらでも出せる。しかし、実用性と特許性を備えた特許は数少ない。

今は、特許の数を競う時代ではない。特許の内容が勝負である。

このことを理解している経営陣はどれほどの割合で存在しているのか、疑問である。高品質の特許の多くは、個人レベルでの強い問題意識とその結果生まれる解決法、そして自分の技術を評価できるエンジニアから多く生まれる。

特許の質と、量とは本質的に関係がないと思う。

それでも多くの企業では、出願特許数主体の管理が多いと思われる。

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「工学」カテゴリの記事

コメント

アナログエンジニアさん、はじめまして。

>今は、特許の数を競う時代ではない。特許の内容が勝負である。
>このことを理解している経営陣はどれほどの割合で存在しているのか、・・・・・。
>それでも多くの企業では、出願特許数主体の管理が多いと思われる。
   ↓
まさに仰る通りですね!
かつては出願件数ノルマ等で管理するなどの企業が殆んどでしたね。(最近は、少し見直すところも?)
そんなやり方では、殆んど役に立たない小発明を多発させて、『内容』の充実度とは裏腹に『件数』のみが際立って多いという日本の特許出願の悪い特徴をもたらします。

これでは、処理件数ばかりが増えて特許庁にとって大変な迷惑になると共に、企業の特許部門にとっても、そもそも無意味なことに時間を使わされる技術研究者にとっても徒労になるばかりです。
(尤も、小賢しい技術研究者の中には、ノルマ達成のために1件に纏められる特許も敢えて数件の(←中身の薄い)特許に分けて小出しすることにより、同時に出願報奨金を稼ごうとする不埒者も現われかねない(笑)。)

木瓜や梅など、季節の写真も撮ってますね。
偕楽園にも行かれたようで・・今日は弘道館へ行きましたが、午後だった所為か上手く撮れずでした。
梅の種類は多いので、時折出かけてみる予定です。

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