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2007年2月25日 (日)

初心者の指導、アーチェリー

「アーチェリー教本」、(社)全日本アーチェリー連盟 編。290ページB4サイズの本だ。ISBNコードは取られていないので、書店では手に入らない。洋弓のプロショップか全日本アーチェリー連盟に問合せ手に入れる本である。

70m2200609 アーチェリーの初心者から競技者、審判者までが対象だ。

少し古いが、各県のアーチェリー連盟加盟団体の事務局一覧が208Pに記載されている。ほとんどの事務局が個人またはアーチェリー場の運営団体である。

その中に(86p)に初心者をいかに指導すべきかのコラムがある。

右効き射手の場合、的と射手を結ぶ線と平行に足をそろえるストレートスタンスと、左足をやや外側に開くオープンスタンスがある。

ストレートスタンスは真っ直ぐに引き真っ直ぐに矢を放すので説明しやすいし、基本射形である。

しかし、オープンスタンスにして、体を少し右方向に捻る射形であると、自然に腹筋に力が入る。私は、腹筋がうまく使えないので、ストレートスタンスからオープンスタンスに転向した。

私は、初心者の講習に参加するときに、射手の右肘の位置を特に気にする。右肘が下がると、弓を支える左手の力のかかる点(プレッシャーポイント)と矢を番えるノッキングポイントと右肘の関節が一直線にならない。大抵の場合、右肘が大きく下がる。この射形は右手の手首と手の甲に必然的に力が入る。矢を放せないこともある。場合によっては、上方向に大きく外れる可能性がある。

メディタリアン形(地中海形)の射法を前提にしたアーチェリーでは右肘が下がると、よい結果を生まない。強張った力の入った右手は、矢をスムーズに離すことがが出来ないので、初心者講習会で使う弱いリカーブ弓でも弦が左手の方に食い込むような軌跡を描く。

16LBSの弱い弓でも、40LBSの弓を引ける私でも、この射形を取ると筋力的に結構厳しい。

右肘の位置を、3点が一直線になるまで、指導者が手を添えて上げさせる。右肘なので射の妨げにはならないと思う。

右肘が下がりすぎなければ、手首、手の甲の力を抜く余地が生まれる。きれいな射の前提となる。

次に、指導したいのは、右手を必ず顔の一部に押し付けることだ。これだけでかなり上下左右の着弾位置のばらつきを防ぐことが出来る。サイトによる狙いの位置よりも、アンカーのずれの方が初心者大きい。サイト(エイミング)とアンカー位置の狂いの影響は基本的に同じである。30mなら、アンカー位置の狂いは顎の位置の狂いの約40倍で効くので、80cm的で1点が出れば、1cm程度のアンカーかエイミングに狂いがあったことになる。エイミングではこの誤差はふつう生じないと思う。

弓を構える位置は、目の位置と矢が近いアパッチ射法と唇の辺りに矢の位置を持ってくるアンカーと、競技用の顎の下に右人差し指を持ってくる方法が考えられる。これは、初心者の好み次第であると考える。

初心者講習会のお手伝いを年2回行っている。アーチェリーは合理的な用具スポーツである。楽しみながら、あるいは点数を目指して、あるいは健康維持のための効率的なスポーツと考えるアナログエンジニアである。

指導は難しい。その方の体力、不安定要因、骨格を考えて、一番誤差のもtになっている要因をアドバイスしたい。少し回り道でも結果が出る楽しみを味わって欲しいと願う。アナログエンジニアはブロンズバッジ(144射1000点)を今年も目指し練習。

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