編集者の教え
拡大像は約180KB。なじみの鰻屋さんで許可を得て撮影。少し重いかも・・。
一番身に滲みた編集者の言葉は、「批判はしない。無視すればよい。」
批判することは容易い。同レベル以下でも批判は出来る。しかし、無視して、もっと別の次元から語りなさい。(それが、情報発信者の務め)
この行動により、恐らく流布している情報の質が高まるのだ。
もうひとつは、語順前後への注意。
少しでも読みやすくするためには、読者の行動に沿って文を構成する。
例えば、**を図XXに示す。と 図XXを**に示す。 どちらが親切か考えて欲しい。
私は、前者が良いと考える。読者は**に興味をもち、図XXを見る。
著者は、題材である図XXを持っていて、**を論じる。
AAのBBのCCのDDなどの語句も、「の」が3回あるので、係り受けが曖昧になる。有名ワープロソフトでもアラームが表示されるパターンである。
係り受けが明白な副詞句や形容詞句は、かかる対象の言葉の直前に出来るだけ持ってくるのが原則だ。
これだけで、論旨はかなり簡明になる。著作者にとっても自分の論旨の伝え方の可否が自然と判る。
前にも述べたと思うが、大きい、小さい: 早い、遅いなどの形容詞は分野違いの人が読むときには迷惑である。それでも形容詞を使いたいときもある。そのときには数値例を示して、小さい数pFの容量でも・・・・。とやればよい。
自分がすべて実践できていると主張するつもりは無い。
本にして、数ヵ月後自分が精読したときに恥ずかしくない文章を書き残したいものだ。
間違いも必ず残る。
200ページの本だと、図表含めて約20万字。
著者にとって、初歩的なミスの発見が意外に難しい。
しかも、そのミスの初学者への影響が大きい。
アナログエンジニアの文体が受け入れられるレベルであるなら、それは恩師達、編集者達そして校正者の恩恵を受けているのだ。感謝。
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