対数増幅器
汎用J-FETトップのオペアンプと秋葉原で購入した小信号npnトランジスタで作成した対数増幅器の入力電流対出力特性の実測値である。
汎用品のみで、10nA~10mAの範囲、6桁のダイナミックレンジを確認した。
オペアンプはLF356、トランジスタは2SC1815GR。
久しぶりでメタルキャンのオペアンプを半田付けしたので、ピン番号を間違い、順送りで間違ったまま電源を入れてしまった。当然半導体は損傷を受ける。
数時間粘って、回路動作をチェックし部品も交換するが、各部電圧の矛盾を解消できない。疲れた。
翌日、もう一度新たに作り直す。今度は3hで配線から特性測定可能状態まで持っていけた。
電流レンジは下が10nAと電流アンプとしては高めであるが、50Hzの誘導性電流ノイズがこのレベルで入っているのでやむを得ない。シールドをきちんと行わないと高インピーダンス回路では誘導ノイズを防御できない。
きちんとケースに入れ、それなりの実験環境にすれば、下の領域は100pAまで伸びる計算で8桁ダイナミックレンジとなる。筈だ。
久しぶりに、製作したことのないタイプの回路を立ち上げた。
特殊部品を使わないで、この特性の対数アンプを作ったところに意味がある。
アナログエンジニアは、この試作記事を次の著作に使うつもりなのだ。
回路解析、設計、実回路特性そして回路シミュレーション結果を同時に記載した回路関係の技術書はほとんどない。しかし、アナログ電子回路の実務レベルの教育には必要なワンセットの記載内容である。このイメージで一冊の本にならないか。最終的な題名はまだ決めていない。
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