確信犯的断定
技術屋として40年生活してきたが、将来の芽を摘む言葉がある。確信犯的断定のいくつかの言葉である。
ひとつは、デザインさえ変えれば新製品であるとの上層部の断定。
色々な社内外の状況はあるにせよ、技術的にどこかには工夫を入れるプロセスが必要である。このプロセスなしに技術の伝承・発展はないとアナログエンジニアは考える。
もうひとつは中堅管理職の言動である。結構、理由を示すことなく、ここのところはこの辺の設計と定数をを使えばよいとのご指導。その内容もルールに抵触しかねない際どい技術的判断に関連する部分が多い。
その一方で、組織的な実証主義もある。小さな変更点も総て実機で性能確認を要求する。もちろん多数サンプルでの試験はしない。数個の試験で量産的品質範囲を確保できるものではない。組織的アリバイつくり、責任逃れと思う。この手の設計者の作業時間は無視できない。ことの大小・重軽を見極め、それに応じてリソースを重点的に投入する戦略があってしかるべきである。
新しい図面を興し、型式認定、規格審査、販売資料の整備作業を考えると、マイナーチェンジであっても実戦部隊の負担はあまり変わらない。
大きく違うのは、企画段階での技術レベル・アイデアの完成度と、マーケティングとの整合性である。
少なくとも、新製品には新しい視点、技術を多少なりとも織り込む戦略が好ましいと考えるアナログエンジニアである。
それが、ものつくり企業の発展を支えるものと信じている。
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