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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2007年3月10日 (土)

DRY FIRE

_1588 DRY FIRE:矢を番えないで引いた弦を離すことを言う。いわゆる「空射ち」

アーチェリーで使用される弓は、およそ90%前後の効率で弓のリム(可撓部分)に蓄えれた弾性エネルギーを矢の運動量に変換する。

このときには、弾性エネルギーは弓を引いていないときの状態、ストリングハイト付近で衝撃荷重となって弓本体に強い力を与える。恐らくは通常の射より1桁高い負担を弓および弦に与えるものと考える。

通常弓:リカーブボウでは多く弦が切れる。

複合弓では、カム機構を持っているので、その軸周辺の部材に負担がかかる。

DRY FIREは、意図的に行うことはふつう無いが、ミスが重なると結果として矢を番えないで射ったのと同じ状態が生じうる。銃器の空砲とは異なる。

引き戻す体力・技量が無ければ、その強さの弓を扱ってはならない。

弓は引くことにより、矢の有無に関係なく数10ジュールのエネルギーを蓄積する。

この弾性エネルギーを弓本体で消費させてはならない。

矢を番えていても、弦は、矢が弓を離れた直後に弦が切れることが多い。矢の運動エネルギーとして放出されなかった残余のエネルギーがおおきな張力となり、弦および弦を支える構造物に負担を与えている。

逆に、弦の中央に質量があれば、弦が真っ直ぐの状態のときには僅かな上下方向のリムの動きでおおきな水平方向の動きをさせることができる。数100gのリムと10g弱の弦により、20gに満たない矢を加速するとき、効率80%以上で弾性エネルギーを矢の運動エネルギーに転換できるのが、現代の競技用アーチェリー道具だ。

DRY FIREでの過酷さは、加速途中の弓本体の運動エネルギーを消費することなく弓本体が負担することにある。

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