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  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2007年3月20日 (火)

位相シフト回路

Photo_53 図はオペアンプを用いた位相シフト回路である。

回路機能は、正弦波に対して利得平坦であるが、位相は0から-180度まで変化する。

R1=R2なら、電圧利得は1で、複素電圧利得Aは

A=(1-jCR)/(1+jCR)の形になり、角周波数ω=1/CRにおいて-90度位相の信号が出力に得られる。

比較的目に触れることの少ない回路形式である。

知り合いの電子回路の先生から教えていただいた回路形式である。

低周波においては、オペアンプの+入力端子がVIになり、-入力端子もVIなのでR1に流れる電流は0、したがって出力電圧もVIとなり同相である。

高周波においては、Cで短絡されるので、反転増幅器と同じ様に逆相となる。

固定周波数に対し、位相のみシフトさせる機能をこの回路は持つ。

SIN波とCOS波を同時に発振させる回路も存在するが綺麗な波形を得るためには、SIN波とCOS波の2乗和を一定に保つ振幅制御が必要である。この回路を用いると、SIN波からCOS波を発生させることができる。

アナログ回路システムをある程度自由に構築するには、種々の要素、機能回路のレパートリーを保有している必要がある。

どの分野でも言えることだが、考えるための材料を自分の頭の中に整理して保有していなければ、下手な考え休むに似たりの状態になってしまう。

先人の知恵を土台にして、その知恵で対処できない新たな課題に出会ったとき新しい回路の探索が始まる。そして過去に無い視点が生まれたとき、回路形式の創造が生まれる。

自分の専門分野における基本技術を持たない、持とうとしないエンジニアニアは将来の発展性の可能性は少ない。

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