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2007年3月13日 (火)

残余のリスク

物を作ればいつかは壊れる。物を扱えば、想定外の使用状況も生じる。

品質が悪ければ、使い方始めの段階で不具合が生じる。

使い捨てライターは、煙草をカートン買いすればサービスで付けてくれる。しかし、私の感覚では、そのライターの1/3がブタンガスが無くなる以前に不都合を生じる。火打ち石方式の使い捨てライターで30前後の部品がある。不具合がおきやすい部分はガスの流量を調整する機構である。この部分の部品数は意外に多い。そして、使い捨てライターは恐らく1部品1¥にも満たない価格で取引されているであろう。

しかし、40年煙草を吸っている私は、使い捨てライターで危険を感じる場面に一度しか出会ったことが無い。そのときには、鼻毛を焦がすほどのおおきな炎がでた。一度だけである。

公称?100¥ですら、それなりの安全性を保っている。

現代のビッグ商品のひとつは数千億円する発電装置である。絶対安全はありえないと考える。なぜなら、そのプラントの基本設計者なら、多数の複合安全システムを無効にする術を知っているはずである。そのような人間が存在する限り、絶対安全はありえない。

不幸なことに、日本の原子力発電は絶対安全を標榜したが故に、逆にその呪縛により無益な情報隠蔽も行われたと聞く。

数100万から数1000万円の価格帯の製品のおおくは厳しい。製品の出る数と設計工数のバランスが悪いのである。その結果、残余のリスクをより完全には消去する設計エネルギーを十分には投入できない状況も発生しえる。この価格帯の製品は、それなりの方がそれなりの使い方をしてくれるケースが大半なので、大事に至る前の安全機構の動作を無効にされることは少ない。

私は、100部品程度の装置の3重故障まで検討する機会があった。100万通りをこえる故障の組み合わせが存在した。その課題をクリアするためには、危険方向に故障する確率が極めて低い部品の存在と、「明示される故障」を放置しないシステムの存在が必要であった。

安全は、好まないある事象が発生しえないことの証明である。否定の証明は、現象が発生することの証明よりも、もう一段高度な思想・技術を必要とする。多くは前提条件を設ける。

その前提条件を崩すような作為は、長期的には技術世界に幸せをもたらさないだろう。

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コメント

むかし、100円ライターの
火力を極限まで上げる遊びをしていたので、それで火柱が立ったと思います。

言われてみると、昔の使い捨てライターは火口の金具を外すと、火力調整バルブを簡単な道具で回わせる構造のものがありました。
いまは、バルブ機構が本体の狭い溝に嵌っているので、専用工具がないとバルブを緩めることは出来ませんね。

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