小型抵抗
小型のチップ抵抗の許容消費電力は、1/32Wから1/50W程度の物が多い。
消費電力Pと抵抗Rと電圧の関係はP=V^2/Rだから、5Vの回路で、フルパワーで使える抵抗は下限800Ωから2.5kΩとなる。
抵抗器は表面温度がかなり高くなるので、電力低減もさらに必要になる。
小型抵抗を使いこなすには、回路電圧を下げ数kΩ以上の回路定数とする必要がある。しかも温度上昇はチップサイズに依存して、定格電力でも温度上昇がかなり異なる。
抵抗体にかかる最大電圧と許容温度上昇をきちんと計算して設計しないと、不慮の動作条件でオーバーヒートを招く。
簡単な抵抗の消費電力計算をきちんと計算しない、若い回路エンジニアも増えていると言う。
オンオフサイクル数が大きく、チップの温度上昇が大きければ、半田付け部の熱疲労損傷もありえる。
たかが高校物理で習うP=V^2/Rであるが、実設計で指導されなくともこれを計算する新人は少ない。
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