半導体データーブック
インターネットが普及していなかったときは、回路設計に必要な半導体の特性を分厚いデーターブックを見ながら設計していた。買えば1冊数1000¥するものや、非売品もあった記憶も残っている。
今は、会社名か型式番号がわかれば、インターネット経由で簡単にデーターシートが手に入る。
インターネット以前と異なることは、データーブックの始めに記載されている用語や試験方法、信頼度データ(解説編や概要)が表面に出ていない点にある。インターネット経由でも、概要や解説編に相当する部分をダウンロードできる場合は結構あるが、若い設計者は案外見ていない。
半導体データーブックの用語がわからないとすれば、半導体デバイスの選択が出来ない。
そして、記載されている数値の意味すなわちそのパラメータが影響する回路性能との関連がわからなければ、その項目に対応するシミュレータの値を変更しその効果を調べことはできない。
多くの基本回路は、例えばnpnシリコントランジスタでありさえすれば動くことが多い。しかし、回路定数の最適化は別次元の世界である。
アナログ回路には綺麗な回路と、汚い回路がある。
汚い回路とは、回路性能を落とす部品が付いていてその悪影響を別の部品で補正している回路や、必然性のない定数選択がなされている回路である。
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