フォト
無料ブログはココログ

このブログについて

  • 著作権の扱い方
    著作権はコメントを含めて投稿者に帰属します。投稿者本人が著作権をもち、責任も持つという意味です。 リンクはご自由にして構いません。 原則公開です。 批判も含めてコメントは公開いたしますが、営利目的などの記事は、管理者権限で削除することがあります。コメントは管理者の承認後、反映されます。 ただし、TBは現在許可していません。

著作

  • 共著:「次世代センサハンドブック」培風館(2008)、「マイクロセンサ工学」技術評論社(2009.8)
  • 連絡先
    私への講演、セミナー、技術指導などのご依頼はこちらまで↓ okayamaproあっとまーくyahoo.co.jp  あっとまーくは半角の@にしてください
  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

Twitter

新刊

  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

« 圧電セラミクス | トップページ | 2007年問題 »

2007年4月10日 (火)

大学全入時代

少子化に伴い、高校卒業生の数が全大学の定員とほぼ同じとなった。学部、大学名に拘らなければ、高校生は必ず大学に入れる時代ととなった。

大学の方も、応募者を確保するために様々な手段を講じてきた。

センター入試のみ、推薦、特別枠そして一番大きなインパクトは必須受験科目の緩和である。

この結果、こなさなければならないが受験生にとって負担の重い科目が高校で真面目に履修されることが少なくなった。理系科目ではその筆頭が「物理」、文系科目では「世界史」であるようだ。

物理は工学の最も基礎になる科目であるとアナログエンジニアは考えている。私は高校物理に高校化学の3倍の時間を投入した。内容のある科目である。同時に大学で専門教科書を読み解く上で必須の知識であった。

今は工学系国立大学でも物理を必修としない大学は数多くある。電気/電子あるいは機械工学を学ぶ基礎を取得していない学生が入学しているのだ。高校物理での最難関は電磁気である。高校物理を習得していないからその補填が当然必要である。ある国立大学では、常に2学年分の電磁気学の受講生がいるという。しかも、大学の休み期間に集中補講まで行っている。これでは先端技術の理解まで届かない。

一方、文系科目で重たい科目は「世界史」である。私の感覚では「日本史」の数倍の分量がある。紀元前から常に数カ国が地理的文化的条件が絡みあい、現在の世界情勢が生み出されてきた。その感覚なくして、現在の世界状況の一端を垣間見ることはかなり困難である。

現在の工学系大卒のレベルの差は激しい。

オームの法則を理解していない電気/電子系の大卒も多く存在する。文字式のままキルヒホッフの法則を用いて電子回路の入出力特性を計算できるエンジニアは10%をはるかに下回るというのが私の実感である。

ゆとりの教育は見直されつつあるが、必要な時期に必要な訓練を行うことが必要ではないだろうか。甘い入試をするならば、大学の出力である卒業生の品質保証もしてもらいたいものだ。

日本の後には、韓国、中国、インドなど学ぶ意欲に燃えた国々が控えている。そのなかで日本の科学技術教育がどうあるべきか広い局面で考え直す時期に来ていると思う。

『人気blogランキング』の「自然科学」部門に参加しています。今日も元気に貴重な1票をよろしくお願いします。【押す】

« 圧電セラミクス | トップページ | 2007年問題 »

「工学」カテゴリの記事

「随想」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 圧電セラミクス | トップページ | 2007年問題 »

2013年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

現在のランキング