電池と電圧源
←オランダカクタスの花、蕾がたくさんあるので今週末には咲きそろいそうだ。
1.5Vの乾電池を同じ方向に6個、逆向きに2個接続し両端の電圧はいくらになるか?
この問題を小中学校の生徒であったわが子達に出したことがある。
9-3=6Vが正解で、子供達も正解したが、問題が悪いと私は非難の十字砲火を浴びた。
理由は、電池の逆接続はやってならないことだから、ナンセンスな問題だと言うわけである。
小中学校では、乾電池の逆接続を(電池を痛めることになるので)やってはならないことだということを強く教育されてきたからである。実際の乾電池では短時間なら6Vになるが、その状態で長く電流を流すと、電池の漏液などの問題が生じる。
電子回路では、同じマークを理想的な直流電圧源のシンボルとして使用し、その向きも正逆混合で用いる。小中学校では電池の逆接続は機器の不具合に繋がるので、禁止事項として徹底して教育されているようである。しかし、回路解析では、そんなことにはお構いなしに「電圧源」の向きがばらばらな問題を解く必要がある。高校物理では電池ではなく、複数の電圧源を用いて簡単な回路問題が出る。
電池のシンボルと電圧源のシンボルが同じであることが問題をややこしくしている。そして電圧源が負の値になるような回路問題の正答率を低下させる遠因になっているような気がする。
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