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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2007年6月19日 (火)

整流回路1

電子回路ではふつうダイオードとコンデンサで整流平滑回路を構成する。

とくに小容量で無い限り、全波整流を行いコンデンサで平滑する。

多くの整流平滑回路として示される図はAC電源とダイオードとコンデンサ、そして親切であれば負荷抵抗が記載してある。この状態では、電源の起動時に、突入電流と呼ばれる充電電流が流れる。この値は数100Wクラスのトランス絶縁あるいはSW電源などの商用電源直接整流を行う回路では数10Aを簡単に越える。

コンデンサ入力整流平滑回路は、理想的に考えると電源投入時に無限大の電流が流れる。こんな回路は実用的には存在し得ない。例えば、電源直接整流のSW電源では、ふつう電源投入時には数オームの抵抗を挿入し、最初の突入電流が落ち着いた時点で、その抵抗をサイリスタ、あるいはトライアックで短絡する方式が取られる。

もっとも、最近は高調波と力率改善のための回路を備えている例も多いので、この型にならない電源も多くある。

コンデンサ入力平滑回路では、電源の内部抵抗やダイオードの抵抗を回路図には無くとも意識する必要があるのだ。そして、これらの明示されない寄生抵抗を考慮すると、整流出力は√2倍にはならず、その値はもっと小さくなる。

この内部抵抗を考慮した整流平滑回路の計算は、単純計算では解けない。設計図表は古くから知られているが、現在は寄生抵抗を考慮した回路シミュレータで計算するのが効率的である。

コンデンサ入力整流・平滑回路の問題点は起動時にある。しかし、チョークコイルを用いた回路に比べ過渡特性や電源OFF時の対策が容易なので、電子回路では今も多く使われる。

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