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    私への講演、セミナー、技術指導などのご依頼はこちらまで↓ okayamaproあっとまーくyahoo.co.jp  あっとまーくは半角の@にしてください
  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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新刊

  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

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2007年6月11日 (月)

1回路1章

基本的な(教科書的な)電子回路でも、きちんと、その解析方法・設計法、その回路のもつ課題と計測方法を解説すれば、10数ページになる。

電圧利得が-1の反転増幅器を汎用OPアンプを用いて構成すると、ベテランなら2本の抵抗はふつう10kΩになる。

この値はオフセット電圧、バイアス電流の影響を考慮し、汎用OPアンプの電圧および電流駆動能力を考慮した最適値に近い。

OPアンプ2-3個の回路になると、もっと詳しい説明が必要になる。それも、その回路特有の課題と癖を記述するだけで、1回路1章の分量になる。

トランジスタになると、データシートを読むに必要な知識を網羅すれば1冊の単行本でもかなりはしょった記述になる。

多くの大学では、アナログ・デジタル回路含めて1コマ、1学期の講義ですっ飛ばす。解る方が不思議なくらいのスピードである。当然、回路の面白みを伝えるところまで行かない。

さらに、実用的なアナログ回路は学術論文ネタになりにくい。その結果、大学でアナログ回路をきちんと教えられる方もどんどん減少している。

優秀なアナログ集積回路部品は、欧米品が多い。そして、優秀なアナログエンジニアは貴重な人材として扱われている。日本ではどうか?

現実世界とデジタルの世界を結ぶ架け橋であるアナログ回路技術をブラックボックス化してはならないと考える。

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