ジュール積分
ヒューズを大電流で切るとき、概略(電流)の2乗×時間=一定のラインで切れる。
周囲への放熱が寄与する比較的長い時間をかけてヒューズを切断するときには、ヒューズは定格電流よりすこし大きい電流で切断する。
この式に抵抗Rを掛けると、電力一定のラインでヒューズがとぶ事になる。これがジュール積分である。
外部への放熱が無視できる状態で、電力一定のラインで溶断することは、ヒューズ材料が100%の効率で常温から溶融点まで加熱されるものと推察される。
定電流パルスで切断実験(破壊試験)を行うと、このカーブを取得できる。ヒューズメーカからはこの特性表が入手できる。
この〔電流)の2乗×時間=一定のラインをサブmsまで実測するには、それなりの道具立てとサンプル数が必要なので、このカーブを実際に取得した経験を持つ回路技術者は多くはいないだろう。
メカニズムは異なると考えられるが、(電流)の2乗×時間=一定のラインで破壊する電子部品は他にも存在する。
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