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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

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2007年7月25日 (水)

否定の証明1

ある事象が発生しないと証明することは非常に難しい。

否定の証明には、どこかに前提・想定をおき、複雑な論理の中で設定した前提からある事象が起きないと結論付ける。

ある事象が生じうる肯定の証明は、実証例をひとつ見つけることで可能である。

否定の証明には、おそらく通常の工学より少なくとも1段高い技術を要求される。おそらく数学の世界でも同じだろう。5次方程式の一般解が存在しないことの証明は、新たな数学の分野を築いた。

前提付であるが、否定の証明を技術者として過去2回経験している。とても難しかった。そして、その前提は今でも崩れていないが、将来に亘って出来ないと断定はまだできない。前提が崩れれば、簡単にその証明力は無くなる。

ものつくりの現場において、なぜ出来ないのだ?と発言するする人の意見は破壊的ですらある。その問いに答える能力があれば、すくなくとも、現状よりましなものが作れるからである。

ベテランの計装エンジニアから、「漏れないプラントはない」との言葉を聴いたことがある。重い言葉だった。

寿命期間中、壊れないものつくりを心がけてそれなりにより良いものは作れたと自負しているが、それでも装置を保守してくれる人に依存していた部分は大きい。

そして、信頼性の高い装置ほど、保守のトレーニングを実践する機会が少なくなるので、いざというときに対応できる技量を持つ保守要員が育たない。矛盾である。

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随想」カテゴリの記事

コメント

先日、浅草花やしきのジェットコースターの件をテレビでやってました。最近の遊園地の事故に伴い、関係者はかんりピリピリしているとか。あのような事故はありえないとは言えない、関連役所からも厳しいチェックがはいるそうです。
ユーザーとしては「○○という事象は起こり得ない」と断言してほしいものですが、『悪魔の証明』は誰にもできませんからね。

「○○は起こらない」というのが安全神話ですね。断定したあと、前提、仮定が崩れたときにどうなるか?最近の新聞記事の反応を見るとよくわかります。

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