直流信号源
精密電圧信号源は一般に高価である。しかし、これは自作できる。
3端子レギュレータで±15Vをつくると精度1%、100ppm/℃くらいの静かな(ノイズの少ない)電源ができる。
つぎに、この電源を用いてREF02などの精密基準電圧ICで10Vを作る。電圧基準ICは低インピーダンスで10数mA負荷できる。
次に巻き線型ポテンショメータ、10回転10kオームのポテンショにダイアルをつけて、その中点電圧を電圧フォロワで出力する。
この電圧を、抵抗選別した1:1の反転増幅器で負の可変基準電圧源とする。このようにすれば10mA出力の精密可変電源とオペアンプ用電源を簡単に作ることができる。
電圧基準ICが秋葉原では一番入手しにくいが、DC可変基準電圧があると精密なDC回路実験ができる。精密OPアンプは何とか手に入る。基準電圧の温度係数が実力数10ppm/℃程度なら、10Vか9Vの3端子レギュレータを基準電圧源とすることができる。このような機材を自作しておけば、オペアンプ数個規模の回路実験が容易にできる。
回路は簡単であるが、抵抗、ポテンショ+ダイアル、オペアンプの品質の良いものを選ぶと、使いやすく性能の良いDC電圧信号源となる。
冬場に、書斎で石油ストーブを使い、20℃変化を与えて温度係数までチェックした。
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