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  • 単独著
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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2007年7月 9日 (月)

矢の弾道

60m/sの矢速で距離30m的を狙う。ほぼ水平の射角なので、矢の飛行時間は0.5秒。頂点は射出位置から0.25m上。これが競技用アーチェリー器具の平均的な弾道だ。この距離では空気抵抗の影響は小さい。

少し強い弓であれば、初速は70m/s前後だ。新幹線のトップスピードに匹敵する速度である。

空気抵抗を考えないで、45度の角度で打ち出せば飛行時間は10秒、最長500mを飛ぶ計算になる。

最長射程は、2次方程式の重根になるので、それより短い距離では理論計算上2つの解がある。通常のように低い射角度で打ち出す狙いと、かなり高い射角で打ち出す狙いの2方法がある。

全国でもこんな射角が可能な場所場所は数箇所も無い。昔、広大な場所を借り切って、射角80度くらいで矢を射ったことがある。矢は曇天の雲の中に吸い込まれ、10秒あまりの後、数10m先に落下した。繰り返して言うが、高射角での矢の発射は危険である。それなりの広大な安全な場所でしか許されない。

高射角での矢の射出は、矢の飛行時間が各段に長いので、射出角度や風などの飛行時間に比例して外乱の影響を大きく受ける。

初速が700m/sの砲弾であれば、単純計算で50秒後に最高点に到達する。空気抵抗を考えなければ、成層圏に到達する。当然空気抵抗の度合いも異なる。距離40kmの艦砲射撃とはこのようなものであろうか。

技術と学術の狭間に立ち、会社では理屈っぽいと言われ、学術の世界には着いていけないアナログエンジニアである。数値の1桁の違いで解析すべき対象の複雑さは大きく異なる。

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