ダイオードの等価回路
←庭で取れた大玉スイカ。左の福島産の桃と比較してください。カラスに食べられないようガードして収穫した。
ダイオードの電流Iと電圧VJの関係は、VJの指数関数となる。
ダイオードを含む回路の手計算では、指数関数のままだと非線形方程式になるので、オームの法則、キルヒホッフの法則を使って解くことが難しい。
1. 回路電圧が数10Vなら、①ダイオードは順方向なら短絡、②逆方向なら開放として解く。
2. 回路電圧が数Vから10数Vなら、①ダイオードが順方向なら0.6-0.7Vの電圧源、②逆方向なら開放として解く。
3. 微小電圧変化に対して回路状態がどのように変化するかを検討する際には、①ダイオードが順方向なら、動作抵抗r=m・VT/I VT:熱電圧、m:エミッション係数 として近似する。
2.. は回路定数を決める際によく使用する。 3. は入出力特性を計算する場合に使用する。
バイポーラトランジスタなら、m=1 としてDCバイアスを決める設計段階で2.のモデルを使用する。電圧利得を計算する際には3.のモデルを使用する。
必要に応じて、トランジスタのVBE対IB特性をより精密に表現する場合には、(IB、VJ)の関数を、その点を通る接線を一定電圧と抵抗に置き換え、着目するIBの近傍で計算する。(区分折れ線近似)
このような計算手順を用いることにより、線形解析で設計指標をえる。
これが、ダイオード・トランジスタを含む回路のアナログエンジニアの基本的な解析手順である。
普段は、半導体物理まで戻って計算することは少ない。あくまでもオームの法則、キルヒホッフの法則によりDC解析を行い、その結果を設計に反映する。
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コメント
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片岡様 事務連絡
別途mailにて返信いたしました。mailにて返信が無い場合には、当方から御社へTELを入れます。
5513
投稿: 5513 | 2007年8月15日 (水) 21時40分
本文とは関係ないのですがっ・・・
わー、おおきなすいかでっ(@@)
今回はじめて畑見学して知ったのですが、この夏は暑い上に冷たい雨が一気に降ったせいで、大玉スイカは割れがちだったとか。
貴重ですねー♪
投稿: sachi | 2007年8月16日 (木) 13時39分
家族でさっき半分食べました。甘い~。
スイカの苗は高いのですが、一本にひとつ実がなれば元はとれます。
この暑さできゅうりは、苗ひとつで毎日1本収穫できています。
投稿: 5513 | 2007年8月16日 (木) 15時12分