直列LC共振回路
正弦波電圧源で駆動される直列LC共振回路の周波数特性は,Cの両端で観測すると,共振周波数で大きな振幅ピークをもつ。
抵抗成分R成分を調整して,ダンピング係数を0.05,0.2,0.7,1,2で計算してある。
LCR直列共振回路は,抵抗成分を小さくすると,Cの両端に大きな電圧を発生させることができる。
通常,左図のような振幅特性が示され,時には位相特性まで示される。
低いダンピング係数での電流はどうなるか。共振点では,電源電圧と抵抗値で決まる大きな電流が流れることは,案外,知られていない。
共振点での電流の増大を把握していないと,各部の電流容量不足で,過熱することもある。もちろんコンデンサCの充放電の電流も大きくなる。
各部の電圧,電流,電力をきちんと計算することは,回路設計の基本と考えるアナログエンジニアである。
LC共振回路では,なぜか,電流や電力の計算が抜けることが多い。
『人気blogランキング』の「自然科学」部門に参加しています。今日も貴重な1票をよろしくお願いします。【押す】
「電子回路」カテゴリの記事
- 電流増幅器(2012.04.18)
- 高電圧回路(2012.04.10)
- 金属箔抵抗(2012.04.07)
- SW電源(2012.04.06)
- アナログ回路の信頼性(2012.04.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント