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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2007年9月11日 (火)

抵抗分圧回路

電源Vsを抵抗R1とR2で分圧する。よく出てくる回路計算であり、回路屋なら暗算で概算できなくてはならない。

分圧回路の負荷が軽いときの結果は、分電圧Vo=Vs*R2/(R1+R2) である。(R2は基準電位側の抵抗)

例えば、10kと1kΩの分圧なら1/11≒0.9である。

実践の場面では、100:1の分圧回路を作りなさいなどの設計計算が主となる。この分圧回路の問題では抵抗比のみしか決まらない。抵抗の絶対値は、扱う電力や、分圧点の負荷を考慮して、決める。

分圧比が大きいときには、X/(1+X)≒X(1-X) の近似式を用いて、誤差X^2オーダーで速算する。次の段の負荷が重いときには、R2を次段の負荷RLとの並列接続として計算する。この場合はR2を先に決める方が、計算量が少ない。

この分圧計算、電気・電子系学科卒業の方でも、意外に時間がかかることがある。

アナログエンジニアは、負荷のある分圧計算を有効数字2桁で数秒で計算し、かつ抵抗の数値系列に合わせる。

Eのn系列は1桁をn個の等比級数でカバーする数値系列で、E12,やE24系列がよく使用される。

たかが、抵抗分圧回路の計算であるが、それなりの設計戦略を持たないと効率よく逆問題を解くことができない。分圧回路計算がきちんとできれば、測定器の負荷効果による誤差計算もできるのである。

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