シュミットトリガ回路
エミッタ結合形シュミットトリガは、ロジック回路でも使われている。詳細に解析すれば、トランジスタ特性の概略がわかるので、IC中の抵抗定数が公表されることはほとんど無い。
トランジスタ2個でヒステリシス幅やその位置を設計できる。
私が学生時代に最初に手がけた回路解析である。
特徴点は、下の図の①~④のポイントである。
位置関係は、回路定数によって若干変動します。
実際製作してみると、某教授の計算式と特徴点の位置が合わない。そこで、定数を種々変えて実験。
それを元に、当たる設計式を自分で求めた思い出の回路である。
現在では、著書「ダイオード・トランジスタ回路入門」に記載した設計手順を用いている。
単純なトランジスタ2石の回路であるが、その解析は意外に複雑である。
シュミットトリガ回路はヒステリシスコンパレータの1形式で、正帰還を利用してチャッタリングのある信号を扱いやすい0:1信号に変換する。
なお、示した特性図は回路図の定数とことなり、ヒステリシス幅を狭く設計した場合の例を示している。
回路規模が小さくとも、巧妙な回路は往々にして、設計手順を決めるにはそれなりの労力が必要である。
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