DC-DCコンバータ
←乾燥芋のキーホルダー。芋の部分はイミテーションだが,本物と見分けがつかないほど質感,手触りがよく出ている。裏面はイミテーションであることを強調して平らである。
トランスを用いないPWM(パルス幅変調)DC-DCコンバータの基本形は3種類ある。
①降圧形 ②昇圧形 ③(反転)昇降圧形
インダクタンスを流れる電流が断続しない条件では,出力電圧が1定であるとして,1周期の電流の増減から入出力関係を求めることができる。(状態平均化法)。ONデューティDのみで昇降圧比が決まる。
負荷抵抗が大きくなると,インダクタンス電流が断続しするので,1周期のエネルギー収支に着目して入出力関係が決まり,Dを狭くしないと電圧の絶対値が増大する。このため,インダクタンス電流が連続である場合には,Dが一定となり,断続モードになるとDを狭めるPWM制御が必要になる。PWM制御を行うと,起動時に出力電圧がオーバーシュートしないように,ソフトスタート制御も同時に必要になる。
トランスを用いたDC-DCコンバータはもう少し複雑なので,DC-DCコンバータの動作解析の修得には,まずは上述のトランスを用いないDC-DCコンバータから入門すると良い。
SW電源もアナログエンジニアの1分野であるが,その設計ができる方は少ない。出来て当たり前の電源回路であるが,その設計は意外に複雑である。電源設計が出来ればアナログ回路設計者としてほぼ一人前といわれるゆえんである。しかも,エネルギーを扱うだけに注意深い設計が必要となる。
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