コンデンサの温度特性
←小さい陶器製の招き猫。小物の猫グッズを目に付くたびに買っている。実物の猫を複数匹飼っていた時期もあるが,雄猫を外に出すと発情期になると凄惨な生活をするので,今は飼っていない。いつか室内で飼える時期が来ればまた飼痛いものだ。
電子回路用コンデンサの種類は多い。
容量の大きなものから列記すれば,電気2重層コンデンサ,電解コンデンサ,フィルムコンデンサ,セラミックコンデンサなどがある。
広い温度範囲で容量変化の少ない品種は限られる。±1%/100℃程度の温度特性を期待するのであれば,低誘電率系のセラミックコンデンサかシルバードマイカコンデンサなどが有力候補である。ただし,容量範囲が限られるので,電子回路では,ふつうコンデンサを先に選択することが多い。
製造可能容量範囲が広くて,温度係数が小さくて,積分用で重要なtanδも小さいコンデンサなどない。
とくに,温度係数の小さいコンデンサの品種は限られるので,その製造範囲にあわせ,たとえばCRアクティブフィルタなどではCを先に決め,Rで時定数を調整,それに合わせて能動素子を選ぶことになる。
容量範囲が広く,安価で,信頼性が高く,温度係数が小さく精度の高い部品があれば,世の中はそのタイプのコンデンサに席巻されるだろう。いろんな種類のコンデンサが存在していることは総てに秀でたコンデンサが存在しないことを意味する。
フィルムコンデンサはフィルム材料と電極構造に依存するが,数%/100℃程度温度より容量値が変化する。
―||― マークで表されるコンデンサだが,上手に使いこなすには種々の項目で特性の違いを知る必要がある。
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