電圧制御可変抵抗
←この模様なんだと思いますか? しぞの実です。庭にたくさんしその実ができて,食用に洗ってざるの中。写真をクリックするとしその実が確認できます。
ウィーンブリッジ発振器などのような低い周波数選択性をもつ回路で,良好な正弦波を得るには,振幅制御を行うことが必要である。
そこで,発振アンプの自動利得制御(AGC)が必要になる。
ここで必要になるのは,電圧で可変できる抵抗素子である。
正弦波発振回路の多くは,熱雑音やノイズなどを種にして,特定の周波数成分が成長できないと発振しない。
起動時には,アンプの電圧利得を過剰にして発振の種を成長させ,定常状態では,振幅が増えもせず減りもせずの電圧利得を保つ必要がある。
そこで,アンプの電圧利得を制御するために,電圧制御可変抵抗が必要になる。起動時には抵抗が小さい必要がある。昔は豆電球や電球とCdSセルを使用した。私は,接合型FETを用いる。接合型FETはドレイン・ソース間電圧が小さければ,ドレイン・ソース間は抵抗として動作する。ゲート電圧が0のときに抵抗は最小となるので,起動が易しい。
出力をダイオードでクランプして振幅制御する方法もあるが,なかなか量産ベースで良好な発振波形を得ることができない。ホビーとして発振回路を作った時には,どの方式も綺麗な正弦波は得られなかった。素子のばらつきに対する設計がなされていなかった。
しかし,ホビーでは,設計技術もないし,お金もかけられないし,信号源は欲しいしの条件がある。それで苦労して自作する。今の時代,秋葉原などで部品を調達して,市販品を上回るコスト/パフォーマンスの機材を自作することはかなり難しい。アナログ回路を自作する意味が小さくなっているのだ。
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