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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2007年11月13日 (火)

仮想短絡

_1980 ←普段,雨戸を閉めない戸袋で見つかった蜂の巣。6角形の長辺は約10mm。2階建て。雀蜂ほどではないが,少し大きな蜂の巣のようだ。そういえば,今年の夏は少し太めの蜂が庭を時々飛んでいた。

利得無限大,オフセット0,負帰還の仮定の下に,仮想短絡はオペアンプの+,-入力端子間電圧が0になるように出力される概念である。

負帰還の掛かったオペアンプにおいて,基本特性の把握や,周辺素子のばらつきの影響などを検討するときに使うと,計算量が著しく減少し,かつ見通しの良い結果が得られる。オペアンプ回路の周波数特性を検討する際には,仮想短絡の概念を捨て,オペアンプを有限利得,一次遅れ特性と見なして検討する必要がある。

速算するには,有限利得オペアンプとして扱い,仮想短絡の仮定の代わりに,+,-入力電圧差ΔVがA倍されて出力電圧VoになるAΔV=Vo関係式を用いる。さらにA=A0/(1+jωT)を代入すると,位相補償されたオペアンプ回路の周波数特性が求まる。わたしは,オペアンプの周波数特性を最近この2段階変形方法で説明することが多い。

オペアンプといえば「仮想短絡」のイメージが強い方もいるが,仮想短絡の成立条件は,最初に述べた利得無限大,オフセット0および負帰還である。

ヒステリシスコンパレータなどでは,正帰還を用いるので仮想短絡は成立しない。

このような計算,幾度もする必要はないが,一度は自らの手で解析過程を辿っておくことが肝要である。

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