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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2007年11月 5日 (月)

エミッタ接地回路のf特

10_1969 ←我が家の紅葉。始まったばかり。どうだんつつじは秋に剪定したので,綺麗な紅葉にはならないでしょう。

エミッタ接地1石増幅器(基本回路)の高域周波数特性は信号源インピーダンスの影響を強く受ける。信号源抵抗が低いほど帯域は高周波側に延びる。

通常は,信号源を理想的なAC電圧源+抵抗で置き換えると,ミラー効果が妥当な値になるので,普通に観測される値になる。

エミッタ接地増幅回路の低域特性の計算方法は,回路図に記載されているので,回路図に記載された関連するコンデンサの容量から解析的に予測できる。

トランジスタの寄生容量はC-B間とB-E間に同程度の容量がある。信号源抵抗1kΩ,C-B間容量10pF,電圧利得100とすると高域カットオフ周波数は160kHzとなる。

信号源抵抗を入れない(電圧信号源だけ)とするとミラー効果が発生しないので,計算上は1桁以上の高周波カットオフ周波数が得られる。

エミッタ接地増幅器の高域周波数特性は,C-B間容量でおもに決まるので,データーシート上ではCobのみが記載されていることが多い。

基本的な1石エミッタ接地回路でも,明示された容量により決まる低周波カットオフ周波数はともかくとして,高域特性の予測には信号源抵抗への配慮が欠かせない。

周波数特性を論じるなら,信号源抵抗を明示する回路を示すべきだと考える。ミラー効果を提示するなら,やはり信号源抵抗を明示すべきだと考える。

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