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2007年12月26日 (水)

LEDの順電圧

発光ダイオード(Light Emitting Diode)の順電圧は基本的に発光色に依存して異なる。

多くの発光ダイオードは10mA前後で使われることが多いので,この辺りの電圧が,その順電圧の目安となることが多い。

しかし,LED材料が異なっても,その順方向電圧はpn接合と,ダイオードの各部の直列抵抗成分Rsでほぼ決まる。

pn接合のI-V特性は

I=Is・exp(Vj/mVT)でVT=kT/q,k:ボルツマン定数,T:絶対温度,q:電子電荷,m:エミッション係数である。

メーカー不詳のLEDで実測した結果は

LED赤では,m=1.33 Is=1E-26 Rs=10Ω

LED黄では,m=1.88 Is=6.8E-20 Rs=10Ω 

LED青では,m=2.9 Is=3E-21 Rs=8Ωとなった。

10mAでは,赤・黄で2.0V,青で3.2V程度である。

LEDは,Siダイオードなどと比べて広い範囲の電流で使われることはあまり無いが,少ない電流で使用すれば実際の順電圧はかなり変化する。

昔,カメラのオートフォーカス用に使われたLEDではパルス駆動するので,実用上の順電圧はさらに大きくなる。

順電流と発光量はほぼ比例するとされ,温度に対しては負の温度係数を持つことが多い。

LEDはフォトダイオードと組み合わせて,フォトカプラやフォトインタラプタとしても使用される。

逆電圧降伏に対しては,信頼性が補償されていないものが多い。

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