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  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2007年12月 3日 (月)

ダーリントン接続

たとえば,npnトランジスタQ1,Q2の2個でのダーリントン接続は,コレクタC1,C2を接続,Q1のエミッタE1とQ2のベース接続しQ1のベースをベース端子,E2をエミッタ,C2をコレクタ端子と見なせば,電流増幅率の非常におおきいバイポーラトランジスタを等価的に得られる。

ワンチップ化されたダーリントントランジスタでは,B2-E2間やB1-E1間に抵抗が接続されている場合が多くある。これらの抵抗は,ダーリントントランジスタの電流増幅率hFEに大きなコレクタ電流依存性を与える。したがって,実際に使用する際には,データーシート上の情報から,実働条件でのhFEを温度条件を勘案して決定する必要がある。

また,ダーリントン接続を行うとC-E間の飽和電圧がVBE+VCE(sat)≒0.8-1V程度に増加する。単体のトランジスタなら0.1V前後である。したがって,この手のトランジスタをスイッチング用途に使用する場合には,ON電圧の増加と,その増加に伴うON損失電力に留意する必要がある。ダーリントン接続に伴うON電圧の問題は実務上十分注意する必要がある。

ICダーリントントランジスタでは,その図記号が単体トランジスタと同じものを使われる場合もある。しかし,使用に際しては,内部等価回路を意識しなければならない回路も数多く存在する。

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