アナログリテラシー
本来は春の花と記憶している。季節を間違ったようだ。
リレラシー,私はこの言葉があまり好きではない。日本語にはもっと細分化された用語がいくらでもある。この言葉の先にアナログをつけてみた。
「アナログリテラシー」
リテラシーを応用能力と解釈すれば,その背後には生きた知識,測定技術,モデリング能力などが存在する。見聞きする現象がどのようなプロセスで生じているのか,その影響はどうなるのか・・・それを感じ取る感性も必要だろう。
アナログは実世界である。単純な予測で十分なこともあれば物理現象や化学現象が複合する場合もある。
応用力の前に,基礎知識がなければ考える種がない。それを定量化するための支配法則を見抜き,計算する数学力がなければ応用はありえない。それを無視した教育の結果が今,問われている。教科をまたがる問題,課題への対処訓練にも問題がある。
基礎学力の不足している段階で,総合学習や研究授業を行っても効果は少ないだろう。
国語力も低下しているので,数学の文章題の苦手な生徒,学生も多く存在する。アナログリテラシーは,自分で解くべき課題を表現し,それを数式化し,数字を入れて必要な精度で解き結果を求め,その意味を自己の概念にフィードバックするところに意義がある。その過程には,常に測定という作業が入る。自分の五感も測定器である。五感では定量化できない領域では測定機器を使用する。その測定原理と限界を知った上で使用するのもアナログリテラシーではないか?
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