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用具スポーツは,使う用具を変えると自分のフォームにも大きな影響を与える。
私の趣味はアーチェリー,マイナースポーツである。和弓場は案外たくさんあるが一般人で使える射場は県で1箇所。
マイナースポーツであるアーチェリー競技で使う弓は大きく分けて,オリンピックや国体で行われる通常弓(リカーブボウ)ともっとメカニカルなコンパウンドボウがある。
コンパウンドボウは,複数の弦とカムを用いているので,狙う姿勢での張力は最大張力の1/2程度まで低下する。非力な私でも50ジュール程度の運動エネルギーを持つ矢を発射することができる。
アーチェリーの中でも日本ではマイナーなコンパウンドボウは,競技ルール上,指で弦を離すのではなく,リリーサと呼ばれる発射器具を使うことが許される。
最近リリーサのタイプを変えて調整中。理由は自分の腕の長さと指の長短の身体的特徴が標準値とかなり異なっているためである。
リリーサを変えてから,ミスショットの傾向が変化した。100射前に右腕(引き手)の負担も変化した。外れる方向は30mで上方向,約20cm。
今日は,たまたま県で最高得点を出すAさんのアドバイスを受けた。6射をみてくれて,外れたときのフォームを的確に把握してコメント。左腕(押手)と力点である弦を引く位置,右手の肘の位置がほぼ一直線になるフォームがベストであるが,ミスショットが起きるときには右肘がこぶしひとつ分程度低いという。
外れ方と筋肉の疲労の度合いから,確かに納得がいく。右肘の位置を意識的に上げながら10数射。着弾のばらつきが少なくなったところで練習を終了。フォームがきちんとしていなければ,発射の瞬間の数ms~数10msの姿勢を制御することはできない。
弓道は形から入って,射の精度を上げる。アーチェリーはもっと自由である。当てる目標に向かって努力・工夫する中で自分の射形を自分にあった形とする。これが「道」とスポーツの違いなのだろうか。
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