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  • 単独著
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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2008年1月 8日 (火)

放熱片1

電子回路で1W程度以上の電力を使用するときには,放熱面積を広げるために放熱片を用いる。

自然空冷の場合,表面積を広げるためフィンを並列に並べ放熱面積を広げる。

フィンの間隔が狭すぎれば,空気は滞り放熱効率が減少する。

フィンの金属(普通アルミ)が薄すぎれば,トランジスタからの伝熱効率が減少する。

この結果,自然空冷の場合,同じ温度差,同じ電力での最適化された放熱能力は,放熱片の外形体積(包絡体積)でおよその放熱能力が決まる。その値は,400ccで約1℃/Wである。したがって,放熱片の体積をみればおよその放熱能力がわかる。

温度差が大きくなると,輻射の効果も寄与するので放熱能力は少し高くなる。

フィンの配列と放熱片の向きにより,放熱能力は若干変化する。

放熱フィンなどは,電子部品としては比較的大型である。できるだけ小形化したいが,その分トランジスタの接合温度が上昇し,パワートランジスタの信頼性に影響する。

放熱能力(℃/W)は少ないほど良いが,実装状態にも依存するので,放熱フィンメーカーの技術資料を参考に放熱フィンの選択を行い,実装状態でトランジスタのケース温度上昇を確認する。

電子回路技術者とて,伝熱問題の入門程度の知識は必要になる。

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