トランジスタにB-E間抵抗
トランジスタのベース(B)とエミッタ(E)に抵抗を接続した回路は,IC化ダーリントン接続トランジスタなどでは良く見かける。
その抵抗により,低電流領域でので見かけ上の電流増幅率(hFE)を抑制できる。
極,小さな電流領域ではベース電流に比例してhFEが増加する。
おおきな電流領域では,本来のhFE近くまで増加する。
昔?の重金属をキャリアキラーとしてドープしたSW用トランジスタの特性を想起させる。
トランジスタのBE間に抵抗を接続するだけで,解析的に解くのは困難になるが,回路シミュレータを使えばその効果を可視化できる。
単体トランジスタでは,BE間抵抗は,OFF時の漏れ電流を減少させ,ベースオープンのCE間耐圧を上昇させる。
市販品は大抵ダーリントントランジスタの形態をとっており,このようなトランジスタはスイッチング用途に好都合である。
ただし,同種ダーリントン接続はVCE-IC曲線図を見れば明白であるが,飽和電圧が1V程度になる。
5V系電源を使うときには少し電圧的に苦しい設計となる。
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