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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2008年1月25日 (金)

ウィルソン形カレントミラー回路

Photo カレントミラー回路は,I1と同じ電流をI2から吸い込む定電流回路である。

種々の回路形式があるが,今回はウィルソン形カレントミラー回路について述べる。

Q1~Q3がよく揃ったトランジスタとすると,Q2とQ3のベースは同電圧なので,IC2=IC3,したがってIB2=IB3となる。

Q1のコレクタ電流はIC2=I1-IB1,Q3のコレクタ電流IC3=I2+IB1-IB2-IB3である。ほぼIB1=IB2=IB3なので,hFEがちいさくともかなり正確にI1=I2となる。

Q3はまたベース接地回路として動作しているので,アーリー効果の影響をほとんど受けない。通常のカレントミラー回路とは格段に定電流性が良い。

ウィルソン形カレントミラー回路は良好な定電流源が必要なときに使用する。おもに,集積回路の手法であるが,個別部品回路でも使用することがある。

この回路の欠点は,I2の電圧が(VBE+飽和電圧)と少し高い電圧が必要なこと,異種サイズのトランジスタを使用しないとマルチカレントミラー回路に拡張しにくい点にある。

クイズみたいな巧妙な回路であるが,要所に使用すれば効果絶大である。

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