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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2008年2月 7日 (木)

フライバックコンバータ1

1_2 左図の回路はフライバックコンバータである。

(図が小さい場合は,図をダブルクリックしてください。大きな図が表示されます。)

私はこの回路を,普通1次コイルL1,2次コイルどちらにも電流が流れていない状態で動作させる。この状態を私は断続モードと呼んでいる。

この回路の動作は,1周期のエネルギー収支で解析する。

1次側電流はQ1のオン期間Tonの終期にはI1=V1Ton/Lの電流が流れる。この期間,ダイオードD1が逆方向になるので,2次側には電流は流れない。1次側のQ1がオフした瞬間,1次電流は減少方向になるので,D1が導通し2次側出力電圧V2が掛かる。V=Ldt/diに従って,一次側ON期間で溜め込んだエネルギーが2次側で放出される。

実はこの解析は,昇圧形DC-DCコンバータにおける,インダクタンス電流が断続する条件での解析方法の発展形である。トランスが入っているので,I1とI2が巻き数比の逆数に比例するだけで基本は同じである。

他の形式のDC-DCコンバータと同様に,断続モードになると出力電圧はオンデューティDの高次関数となり,負荷電圧を一定にするには,負荷が軽くなるとDを小さく制御する必要がある。

断続モードも含めた解析により負荷が小さいときDを狭めた制御をしないと,単一モードだけでは大きな負荷変動に対応できないと考えるアナログエンジニアである。

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